研究内容


私の研究のキーワードは、家庭科、消費者教育・ESD、概念型カリキュラムです。

家庭科


竹下先生、家庭科って子ども達にわかりやすく説明するには何て言ったらいいですか?

家庭科は、一言でいうと「生活をよりよくしようとする」教科だよ。最近、ウェルビーイングという言葉をよく耳にしない?

あぁ、聞いたことがあります!ウェルビーングって、「幸福」って意味でしたっけ?

そう、そう。ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良い状態にあることを意味するよ。

私は、魚を食べている時が一番幸せだにゃん。これもウェルビーイングですね?

うーん、それはどちらかというと一時的な幸せ(快楽)に近いね。ウェルビーイングは、もっと多面的で持続性があるんだよ。つまり、健康や仕事、人間関係、経済状況、やりがい、生きがいなど、自分の周りの様々な生活の側面から考えていく必要があるんだよ。

なるほど。つまり、家庭科はみんなが幸せに暮らせるように、自分や社会、自然を大切にしながら、生き方について考える教科なんですね。

消費者教育・ESD(持続可能な開発のための教育)


竹下先生、消費者市民社会ってどんな社会ですか?

消費者市民社会とは、消費者が社会や経済、地球環境に影響を及ぼしていることを自覚して、社会をより良い方向へ変えていこうと積極的に行動を起こそうとする社会のことだよ。

私は1円でも安い商品を探して、いつもスーパーをはしごしています。これも正しい消費行動ですよね?たまに安いから買いすぎたりしてますけどね。

うーん、それは良くないね。大量生産、大量消費は人や動物、自然に大きな影響を与えていることをもっと自覚しよう。

なんか問題が大きすぎて、実感が湧きません・・・。

うーん、それは良くないね。大量生産、大量消費は人や動物、自然に大きな影響を与えていることをもっと自覚買い物は投票とよく言われるよ。何かを買うということは、自分がそのモノの価値を決めていることになるし、そのモノを作った人や会社を応援していることにもなるんだよ。だから、モノの価値を決めているのは自分ということをいつも意識してみよう。

分かりました!これからは、投票したいと思う企業のことを調べて、そこの商品に投票してみようと思います。なんかワクワクしてきました♪

概念型カリキュラム


竹下先生、概念的思考という言葉を耳にするけど、いったい何ですか?

概念的思考とは、具体的な情報から共通点を見つけ出し、それを他の場面で活用したり、新しい価値を生み出したりする力を育てることを目的とした理解の方法のことだよ。

・・・

わかった、わかった。わかりやすく例を出しながら説明するね。

例えば、これは何?

「りんご」と「みかん」

では、これを合わせて何て言う?

「りんごみかん」じゃなくて、「果物」

そうだね。これらは「果物」と言う共通の概念で表せられるね。

このように物事の共通点やパターンを見つけ、物事を抽象的に考えることを、概念的思考と言うよ。

概念的思考をすることは、学習に役立つのですか?

学んだ知識を他の場面や新しい状況に適用できる応用力が身につくよ。例えば、家庭科で学んだ知識を活かして、栄養バランスを考えた食生活の改善に活用するとか。

なんだ、そんなこといつもやってるよ!

そうだね。でも、これを意識しながら、何度も繰り返し行う学習が大事なんだよ。海外の学校では、この概念型学習を取り入れたカリキュラムが増えてきているよ。

なんでにゃん?

新しい価値の創造につながるんだ。例えば、エコな暮らし方を提案する場合、環境問題と家庭生活を結びつけて考える必要があるね。

概念型学習は、異なる領域の知識や経験をつなげて、新しいアイディアや解決策を生み出す力を育むことができるんだ。

私たちは、新しい価値観でこれからの予測不可能な未来を切り拓いていかないといけないと言われるけど、概念型カリキュラムはそういう意味で、これからますます必要になってきますね

このホームページで、これから概念型カリキュラムについて更新していくので、ぜひ頻繁に見てね!

なんだ、ホームページの宣伝か〜い!

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