少なくとも二つの希望を持とう

 日本では 7 人に 1 人が貧困家庭で,母子家庭の半数以上が貧困に苦しんでいます。貧困状況に置かれた家庭では,子どもへの文化的・教育的投資が十分に行われていないなど貧困の連鎖が起こっています。学びを阻害する貧困に子どもはどう立ち向かえばよいのでしょうか。手塚治虫さんは「少なくとも二つの希望を持ち,二つのことを続けることです。いろいろな条件で一つが挫折することになってももう一つは残ります。」と言っています。だとすると,大人の役目は子どもに二つ以上の選択肢を与えられる社会をつくることでしょう。(竹下浩子 2018)