世界トイレの日を知っていますか
「トイレがあるのは当たり前」だと思っていませんか。世界では未だに,3人にひとりがトイレが使えない現実があります。トイレがない人たちは,バケツやビニール袋にうんちをしたり,屋外で排泄をしています。うんちには,病気を引き起こす細菌がたくさん含まれています。トイレのないところでは,細菌がさまざまな所から体内に侵入。それらが原因で,免疫力の弱い子どもたちは下痢を発症して1日に800人以上が,命を落としています。そんなトイレにまつわる問題を,世界のみんなで考え,少しでも改善していくために,2013年,国連は毎年11月19日を「世界トイレの日」(world Toilet Day)と定めました。誰でもトイレをしている姿は,人には見られたくないものです。トイレがないために,学校を休む女の子も多くいます。清潔なトイレで人目に触れず,安心して用を足せる環境づくりが,一人ひとりの尊厳を守ることにつながります。(武田咲枝 2018)